その日まで

こんばんは。

 

連日暑いですね。開放的な季節には、土日に街中を歩いているとばったり昔の仲間と会うことがあります。まだ写真を始める前に多くの時間を共にした当時の仲間です。

 

彼ら彼女らのほとんどが、子供を連れて家族で週末を楽しんでいたり、勤める会社で大きな実績と地位を築いていたり。自分と同じ場所で同じ時間を共に過ごしていた人達が、公私ともに人生のステージを先へ先へと進めている。

 

そんな光景を目の前にすると、ほんの少しだけ昔の自分を思い返してしまいます。「あの時、物事がもしうまくいっていたら…」と。

 

落ち込むほどではありません。悲しくなるほどでもありません。ほんのわずか一瞬だけ、人並みに人間的な感情が脳裏をかすめる。その程度です。

 

もしもあの時、仕事がうまくいっていたら…
もしもあの時、恋愛がうまくいっていたら…
もしもあの時、健康を崩さずにいられたら…

 

そんなことがほんの少しだけ頭をよぎります。でもすぐに、やっぱり違うな、そうじゃないな、と現在の自分に意識が帰ってくる。

 

もしもあの時、仕事がうまくいって"しまって"いたら。
もしもあの時、恋愛がうまくいって"しまって"いたら。
もしもあの時、健康を崩してしまって"いなかった"ら。

 

当時、もしどれか一つにでも恵まれて"しまって"いたら、カメラを手にすることは無かったでしょう。これらのことに恵まれる代わりに、写真と出会わなければよかったのか。そして、写真を通じて自分と関わりを持ってくださった方たちと出会わなければよかったのか。答えははっきりしています。即答です。

 

 

僕にはフォトグラファーとして人に自慢できるような実績はまだ一つもありません。経験もまだほんの僅か。そんな始めたばかりのステージであっても、写真が、写真こそが自分を新しい未来へと導いてくれるものだという確信があります。

 

でも、自分がそう思っているだけではまだ何の意味もありません。それは自己満足でしかない。誰かに、欲を言えば多くの人に、僕の写真と出会えて良かったと言っていただけるようにならなくてはいけません。そう言っていただけて始めて、写真を始めたことが意味のあることだったと胸を張って言えると思います。

 

災い転じて福と成す。

今になって、胸にぐっと刺さる良い言葉だなと思う今日このごろです。もちろん、まだ福と成したといえるほどの何かをやり遂げたことは一度もありません。仮にもし自分にも何かを成し遂げる可能性が少しでもあったとしても、成したと胸を張って言えるのはずっとずっと先のことになるでしょう。

 

これからも地道に、でも着実に腕を磨き続けたいと思います。

福と成したと言えるその日まで。 

 

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