6.0

「どうすれば上達するだろうか。」

 

「次は何を試してみようか。」

 

「こうしてみるのが良いのかも知れない。」

 

何かに情熱を注いでいると、移動中や、休憩中にぼーっとしてる時でさえ、思考がぐるぐると自然に回り続けます。「今は休まないとまずい」と自分でブレーキをかけようとしても止められません。

 

情熱を形に変えるにはどうすれば良いか。まるで宇宙の果てを想像するときのように果てしない思考がぐるぐると回り続けます。ぐるぐると。そうした時は、脳が真っ赤に燃え上がるように莫大なエネルギーを使っているのを感じます。例え身体を動かしていなくても、消耗してしまうくらいに脳がエネルギーを消費しているのが分かります(なので僕は超甘党)。

 

思考がぐるぐる回って出てきた断片的なアイデアの破片達は、全く整理されていなくて、ぐちゃぐちゃの状態です。ぐちゃぐちゃ。なので自分でも何が何だか良くわからない状態になってしまっている。考えて考えて、考えることで疲弊してしまっているので、出てきたアイデアを整理するところまで思考を回せなくなってしまっている。

 

 

そんな日々を過ごしていると、床に就いた瞬間に、まるで渓谷に落下していくように意識が落ちていきます。

 

考えて考えて、それでも分からなくて、でもあとちょっとで答えにたどり着ける。薄い壁を隔てた向こう側は別世界が広がっている。もうあと一歩。おしいところまで来ている。そんな状態にまで迫ったときには、脳みそのぐちゃぐちゃ度もピークに達しているので特によく眠れます。

 

特に良く眠れている夜。そんな夜の明け方には、まるで現実のようなはっきりとした夢を見ることがあります。夢の中で自分はいつも通りカメラを携えている。けど、夢の中の自分は、今まで見たこともないような写真を撮っている。夢を見ている自分が、夢の中の自分による見たこともない表現を眺めていると、

 

「...!」


急に眠りから覚めます。不思議と夢の中で見たことははっきり覚えていて、それを実際に試してみると....

 

自分の表現が劇的な進化を遂げている。昨日の写真とは似て非なるものに変貌している。

 

 

 

 

人はなぜ夢を見るのか。

諸説あるようですが、そのメカニズムは記憶の整理だと言います。

 

考えて考えて考え抜いて、あと一歩というところにまで来た時、夢の中の自分が夢を見ている自分に答えを披露してくれる。こうした瞬間は、1年に1、2回ほど訪れます。最後に見たのは今年の1月。そして数え上げると、これまで計5回経験しました。5回の夢と5回の進化。なので僕の今の写真表現はバージョン6系です。

 

初めての1回目の夢を見た時は、「こんな偶然もあるんだな(笑)」と軽く考えていました。しかし、回を重ねるごとに、この夢は偶然の産物ではないのだということに気付きました。日々の思考の賜物なのだと。日々の思考が、眠りに就いている間に結晶化されるのだと。必然の産物なのだと。

 

脳が熱を帯びて真っ赤に燃え上がる。それくらいに考えて考えて考え抜いて、次の進化を手繰り寄せられるように。物凄く消耗するけど、そんな消耗がチャラになるくらいの進化をまた必ず遂げてみせます。

 

頑張ります。

 

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